GOA TRANCE

 

 

 今日は、GOA TRANCEに関する僕のにわか知識を晒したいとおもいます。

これは「サイケトランスミュージックは好きだけどアーティストとかしらな~い!」という人達の為に、代表的なアーティストやゴアトランスの歴史をざっくりと解説していくものです。(初心者向け)

 GOA TRANCEの世界に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです(⌒▽⌒)

 

 


GOA TRANCE(ゴアトランス)とは

 

 ゴアトランスは、bpm150前後のトランスミュージックで、インド音階やイスラム音階などを用いたメロディに、宗教・民族的なパーカッションを多用するのが特徴です。

 ヒンドゥー教のマントラ、自然音や環境音等がサンプリングされる事も多いです。

 

 

↓参考までにイスラム(マカーム)音階

 

 

 1990年代アシッド・ハウスがヒッピーの聖地インド・ゴア州でアレンジされて、その名の通り「ゴアトランス」が誕生しました。

 

 ※アシッド・ハウス=アナログシンセサイザーの変調効果を多用したエレクトロニック・ミュージック。幻覚剤に影響を受けた80年代の音楽やファッションを総称してそう呼ぶこともあります。


 そしてこのゴアトランスがさらに近未来的に発展したものが「サイケデリックトランス」と呼ばれています。
ゴアトランスと比べると宗教・民族色はやや弱まり、無機質で金属的な質感の音色が多用されているのが特徴で、音階が迷子になるくらいに音が曲がります。
 

 

 しかし両者の間に明確な区別はなく、殆どの場合、アーティストや個人の主観に左右されます。

 では代表的なアーティストについてざっくりと紹介していきたいと思います。

Goa Gil(ゴア・ギル)

 

 トランスミュージックにインドの精神世界をもたらした先駆者、Goa Gil(本名Gilbert Levey)

 それまで野外パーティーの主流だったニュービート、ニューウェーブ、サイケデリックロック、エレクトロニックミュージック等を彼は神秘主義的、儀式的に再構築し、より非現実的な空間のパーティーを追求する過程で、ゴアトランスが誕生しました。

 

  彼のパーティーは闇から光へと向かうイニシエーションであり、そのプロセスは古代シャーマンの儀式をモチーフにしています。

 自身のDJセットを「Redefining the Ancient Tribal Ritual for the 21 Century (21世紀の為の古代部族的儀式の再定義)」として位置づけており、そのプレイは24時間以上に及ぶこともあります。

 

 アルバムではヒンドゥーの聖なるマントラॐ(Om)を唱えてから音楽に入ります。

 

↓Goa Gil - Karmageddon

 

↓Goa Gil - Worldbridger mix

↓Goa Gil - copycat 2012

LSDに導かれ、ヒマラヤ山脈で修行した本格派DJ

 彼は1951年、アメリカ・サンフランシスコに生まれました。青春時代にLSDを経験し、宇宙の神秘に導かれインドでサドゥーとなり、ヒマラヤ山脈での本格的な修行も経験しています。

 ヒンドゥー教の神々や幾何学模様をあしらった彼のセットはたちまち人気を呼び、アシッドハウスが東洋の精神世界と結びつく大きな潮流を形成しました。

 

↓左はGoa Gilの奥さんAriane、中央はLSDの発見者アルバート・ホフマン先生

 ちなみに、奥さんはNimbaという名義で活動しているアンビエントアーティストです。

 

↓Nimba - LadyDrum

 妻とユニットを組む際は、The Nommosという名義で活動します。

クンダリニーが覚醒してしまいそうなテンションです。

 

↓The Nommos - Po Tolo

↓The Nommos - Shaman's Laugh

  彼は今年で64歳ですが、いまだに現役で世界各地を飛び回っています。

2010年には、30年以上に渡り多くのファンを魅了し続け、世界に愛を与えた功績から、インドの祭典「マハクンブメーラー」にて"Shri Mahant"の名を与えられています。

 

 

↓そのホーリーネームを冠したアルバム「Shri Maharaj

 

 

 Goa Gilの公式HP→http://www.goagil.com/

 

 

 Art Galleryで本人が描いたイラストや、謎のコラ写真が楽しめます。

「ひたすらビートを追いかけるんだ。すると夜が明ける頃にはこの世の終わりの様な空間が広がっているはずさ…」 Goa Gil

Raja Ram(ラジャ・ラム)

 

 Raja Ram(本名Ronald Rothfield)1941年、オーストラリアに生まれました。

 彼もGoa Gilと同じく、野外パーティーがロックやアシッドハウスを流していた時代から活躍するDJの一人で、40年以上のキャリアがあるサイケトランス界の長老です。

 74歳の現在もサイケトランス界隈の最前線で精力的に活動しています。

 

Raja Ram - The Godfather

 

↓Raja Ram - Rush

 

 Hallucinogen(ハルシノジェン)とのユニットShpongle(シュポングル)では幻視的なパフォーマンスで人気を博しています。

 

↓左がHallucinogen(ハルシノジェン)

 

↓Shpongle - Divine Moments Of Truth

 

 ちなみにShpongleRaja RamHallucinogen二人がゴアの日食パーティで宇宙的な啓示を受けた事をきっかけに、結成されたそうです。

 

↓Ozora Festival2010(12:00分辺りからShpongleのLiveが始まります)

 

 野外パーティーが存在しなかった頃は、ジャズバンドのメンバーとして活躍し、そこでもカルト的な人気を誇っていました。

 GMSChicagoのユニット、1200 Microgramsとしても活動しています。

Hallucinogen(ハルシノジェン)

 Hallucinogen(本名サイモン・ポスフォード)はイギリス出身のアーティストです。

 独特のうねりを持つ音作りが特徴で、彼のアルバム「Twisted」は、90年代ゴアトランスを代表する名盤と言われています。

 

Hallucinogen - Twisted

 1曲目のタイトルからLSDと直球です。

 

Hallucinogen - Gamma Goblins

↓Hallucinogen - Snakey Shaker

↓Hallucinogen - Spiritual Antisepric

 

Shpongleの二人

GMS(Growling Mad Scientists)

 GMSは、Riktam(リクタム)Bansi(バンシ)の二人からなるサイケトランスデュオです。

写真左がオランダ・アムステルダム出身のRiktamで、右はスペイン・バルセロナ出身のBansiです。

 映画音楽やゲーム音楽からのサンプリングが多く、遊び心のある音作りが特徴です。

イビサDJアワードで2回の受賞経験を持つ、世界的に人気の実力派アーティストです。

 

 映画Requiem For a Dreamのテーマソングをサンプリングした「Juice」という曲が有名です。

 

↓GMS - Juice(Live Version)

↓GMS - Tudo Mundo

 

 勿論、コテコテのゴアトランスもイケるのが彼らの魅力です。

 

↓GMS - Retro Set (1998-2006)

↓GMS -  Do Androids Dream Of Electric Sheep 

 

 

 Raja Ramとのユニット、1200 Microgramsとしても活動しています。

 

↓1200 Micrograms - Shiva’s India

↓1200 Micrograms - Marijuana

TALAMASCA(タラマスカ)

 TALAMASCA(タラマスカ)はフランス・パリを拠点にするサイケデリック・トランスDJで、フランス・サイケシーンの最前線で活躍しています。

 サイケデリックトランスは、幻覚剤(サイケデリック・ドラッグ)にルーツを持つ音楽ですが、近年ではTALAMASCAのようにドラッグに関して否定的なDJも増えてきています。

 

TALAMASCAインタビューhttp://www.iloud.jp/artists/talamasca/

 

↓Talamasca - Ghost In Goa

↓Talamasca - Supernatural

↓Talamasca_-Psychological Dynamite

↓Talamasca - Psychedelic

薬物には否定的なTalamascaですが、植物には肯定的なのかもしれません。

↓Talamasca - Marijuana

Juno Reactor(ジュノ・リアクター)

 Juno Reactor(ジュノ・リアクター)Ben Watkins(ベン・ワトキンス)を中心とするイギリス・ロンドンのエレクトロニック・ミュージック・ユニットです。

 

 映画「マトリックス」シリーズや、邦画では「リング・らせん」アニメでは「ブレイブストーリー」等の映画サントラを担当し、フジロック等のロックフェスにも参加するなど、幅広い分野で活躍しています。

 彼らもゴアトランス黎明期から活躍する老舗ユニットで、サイケデリックトランスの第一人者として認知されています。

 

 壮大な音作りが特徴で、デス声やゴシック要素、何でも取り入れてます。

 

↓Juno Reactor - Narvas

ジョニーデップ主演の映画「レジェンド・オブ・メキシコ」のテーマ曲

↓Juno Reactor - Pistolero

↓Juno Reactor - Guardian Angel

↓Juno Reactor - Swamp Thing

↓Juno Reactor - Guillotine

↓Juno Reactor From the Land of the Rising Sun(full album)

 Juno Reactorの中心人物、Ben Watkins(ベン・ワトキンス)は親日家としても知られています。

 

↓Juno Reactor - HOTAKA

http://www.youtube.com/playlist?list=PLhNZZ9UuJBvt0M8f-OgKtxbfLz-wzNwQM

 

プレイリストも作ってみたので、よかったらみてね(⌒▽⌒)

要領の関係で、ここで一旦区切りを付けたいと思います。

この記事は↓

http://alisonairlines.jimdo.com/2013/07/19/israel-trance/

に続きます。

コメントをお書きください

コメント: 7
  • #1

    白い粉 (火曜日, 30 7月 2013 10:58)

    おお!ALISONさんの知識は伊達ではありませんね
    自分は異国の音楽に興味があり大変勉強になりました

  • #2

    nie_r_hope (日曜日, 11 8月 2013 23:13)

    最後まで面白かった(しょうなみかん

    オウムもロシアに管弦楽団持ったり「完全解脱」みたいな半端なロックバンド作るんじゃなくて、ゴアトランスやれば生き残れたんじゃないですかね…

  • #3

    kaya (土曜日, 17 8月 2013 11:27)

    ニコニコから飛んできました
    丁度、音楽に飢えて新しいジャンルを探していた所に・・・良い記事を見つけました
    参考になります、オナシャス!

  • #4

    alniga (土曜日, 17 8月 2013 19:02)

    こりゃすごい!とっつきにくいジャンルってありますからね~

  • #5

    熊猫 (日曜日, 13 4月 2014 21:04)

    はぇ〜すっごい…
    サイケトランスよりのアーティストの紹介もオナシャス!

  • #6

    TAIKIpsy (土曜日, 31 5月 2014 01:23)

    good!!

  • #7

    fyxtc (木曜日, 22 10月 2015 12:39)

    604に844とsもしくはl or xtcは
    最高ですね